賛否が分かれるレースアップですが、私が大好きなので、。
50~60年代に良く見られるレースアップのプルオーバーシャツですが、素材はウール、ベロア、スウェットなど様々です。
元々はネイティブアメリカンやウエスタンスタイルから生まれたものだと思いますが、大概は第2次大戦後のデザイン重視によるアレンジと簡略化でCPOシャツと合体したようなデザインが多いですね。
下は50年代のウールの物です。
レザーレースに木製の紐止め、脇はコの字止めジッパーとディテールはとても素敵で着脱もし易いですが、作れば売れるバブル時期のテキトーな物作り。
袖も見頃も太い寸胴なシルエットで縫製も雑です。
こちらは戦後のいい加減な物作りが見直された60年代製のもので、きちんとした型紙・縫製で作られています。
動きやすく、とても良いシルエットです。30'sの物作りに共通します。
そして今回試しに作ったものです。
生地は麻100%で、レースはロウ引き綿紐を使用しました。
全体を黒で引き締めて少し大人の感じです。
脇と袖下を巻き縫い(2本針)にしたので脇のファスナーは無しです。シルエットは良いのですが、生地が固く、サイズも自分には少し大きかったので一回洗ってみました。残念ながら予想以上にタテに大きく縮んでしまったので、写真だとあまりカッコ良く見えませんが、。
やはり脇にファスナーを付けないと着づらいですし、まだ野暮ったい印象があるので色々と修正やアレンジを加えて自分が着たいと思える良い物をまた作ろうと思っています。
出来上がったらまたアップします。
製品化は未定ですが、ご要望が多ければ、、、。