Dec 9, 2011

Dress Gloves

最近めっきり寒くなり、指がかじかむ事が多くなりました。

ポケットに手を突っ込んでも良いのですが、やはり紳士の嗜みとしてはグローブが必需品です。
グローブも正装、カジュアル、ワークなどとTPOに応じて使い分けが必要です。

その中でもカジュアルにも少しドレスアップした時にも使えるものが、30'sのカタログを見ると色々と載っています。
基本的な形は大体一緒ですが、ケープスキン(羊)・ラムスキン(山羊)・ピッグスキン・ホースハイド等、皮革の種類は様々です。ライナーの有り無し、スナップの有り無しが選べたりします。

普段私が愛用しているヴィンテージのグローブは、皮革はピッグスキンでライナーとスナップ無しの一番シンプルなタイプです。とても気に入ってます。

当時のピッグスキンは野生の豚で、とてもしなやかで柔らかく高級な革だったようです。
カタログの中でも一番高いです。
よくグローブに使用される高級皮革のペッカリーにも似ていますね。豚特有の毛穴とシボ感、そしてこのアメ色がとても良い雰囲気です。
良く手に馴染み、フィット感も最高です。ただちょっと使いすぎて手の平側が擦り切れて糸も解れてきました。
何度か直したのですが、。
シミまで出来てしまったのでさすがに限界です。そこで、どうせなら型をとって自分で作ってみようと思い、思い切って分解してみました。

こんな感じです。
単純ですが良く考えられた構造で面白いです。
長年の使用での型崩れや縫い伸び等を考慮し、自分には親指と人差し指が長過ぎたので(この2本の指は一番使用する指なので運動量を考えもともとゆとり多めに作られています)それも修正して型紙を作製です。
これから皮革を裁断して縫製です。
ちくちくちくちく手縫いです。パーツ数が多いので時間も手間もかかります。
デンツやメローラのグローブが高いのも納得出来ます。

寒いので早めに完成させて続きはまたブログでアップ致します。

いずれグローブも生産出来れば、と思っております。