鹿の子素材、もともとは平編み(Tシャツで一般に使用される天竺)から
改良された変化組織です。
鹿の子=鹿の背の白い斑点に似た模様の編み方の総称です。
では、何故改良されたのでしょう。
それは、スポーツを楽しむ際にTシャツ(天竺)では汗は吸い取りますがなかなか発散してくれない為、不快感が残ります。
よりスポーツの際に快適にプレー出来る様に汗の発散を目的に開発された素材です。
やはり高価な素材だった為、上流階級の為の素材で労働者は相変わらず汗だくです。
似た役割の素材としては、ワッフル(蜂の巣織り)やガーゼなどがありますが、縦横に対応するニットのストレッチ性がない為、鹿の子素材が注目されたと考えます。
60年代に一般に広まって現在一般に使用されている鹿の子の画像です。
40/2の鹿の子(40番+40番の糸を撚り=20番の糸で編んだ鹿の子)
では、私の選んだ鹿の子。
60/2鹿の子(60番+60番の糸を撚り=30番の糸で編まれた鹿の子)
インドの長綿(セミコーマ糸)を使用しソフトでしなやか、かつナチュラルな光沢があり高級感と耐久性に優れた素材です。素材の説明は難しいのですが、辞典に載っていない私なりのご紹介です。
私は4年間使用しております。