Apr 15, 2011

Botton Down Shirts

今月末に販売予定のボタンダウンシャツに使用した生地のご紹介です。

まずは、“Oxford”(オックスフォード)

歴史は古く、100年以上前にスコットランドの紡績会社が大学の名前を付けて生地を売り出したのが生地の名前の由来です。他にもハーバードやケンブリッジ、イェールなどの生地もあったようです。

経糸と緯糸をともに2本ずつ引きそろえて1本の糸のように織られた(斜子織りと言います)平織りの薄地の生地です。

ボタンダウンに良く使用されるのは、ポロ競技において、肌に密着しずらいため通気性が良く丈夫でシワが付きづらいからです。
col.White(100%Cotton) col.Black(100%Cotton)
次は、通称 “刷毛目”(ハケメ)
経糸に1本おきに色糸(青)を配列し、緯糸に白糸を織り込んだ生地で、刷毛で塗った後のような細かい筋目が出るのが名前の由来です。
白糸を経にも入れることにより白が強調され、きれいなアクアブルーが清涼感溢れます。
白だけでなく色を好むホワイトカラー層からも定番として好まれてきた素材です。
col.刷毛目(100%Cotton)
次は通称 “ベタシャンブレー”
通常ワークなどに使われているシャンブレーはコスト削減の為、経糸には染めた糸を使いますが、緯糸に生成り(染めていない糸)を使用するのが一般的です。
通称ベタシャンは経糸の色に合わせた緯糸の染色の構成での素材です。
この素材を選んだのは、シャンブレーの中でも高級な素材でワークではとてもレアな素材ですが、敢えてB.Dで提案致します。
col.ベタシャンブレー(100%Cotton)
通常のシャンブレーです。参考までに。
最後は “Black Watch”
スコットランド・ハイランド地方で民族衣装などに使用されてきた格子柄の生地(タータン)の中のひとつです。時代の中でタータンは軍隊や傭兵団の制服などにも使用されました。

Black Watch=黒い監視兵。黒い時計(軍用の時計)と思われる方もいるかと思いますが、スコットランドの連隊のひとつのキャンベル氏族の第42ハイランド連隊の身に付けるタータンは紺と濃緑で一見暗色に見え、監視兵ということもあり、このタータンの名前の由来になっています。
百数十あるタータンの中で私はこのブラックウォッチが一番好きです。

今回使用する生地は、麻(リネン)60%/コットン40%の平織りの生地です。
麻は吸湿性、放湿性に優れ、天然繊維の中で一番丈夫です。
これからの暑い季節にとても適した素材です。
col.Black Watch(60%Linen/40%Cotton) 今回TALLBOYで新しい商品を紹介したいと思いますが、素材も含めて勉強することがとても多いです。
未熟ではありますが、素材とデザインや機能性すべてを含めてファッションだと考えております。
製品が出来てくるのがとても楽しみです。